懐かしくて新しい 上海。レトロ&ノスタルジックスポット探訪

懐かしくて新しい 上海。レトロ&ノスタルジックスポット探訪

徳武加奈子

日本からたった2~3時間のフライトで到着してしまう中国を代表する大都市、上海。特にビジネスの中心都市ということで日本からも観光客だけではなく、お仕事で上海を訪れる人も多いようです。常に中国のトレンドを世界に向けて発信しているイメージが強い上海ですが、都市の歴史は意外に古く、アヘン戦争を終結させた1842年の南京条約により、上海は条約港として開港した中国の歴史に残る都市でもあります。開港当時、イギリスアメリカフランスそして日本も租界と呼ばれる欧州日本の文化が混じり合う外国人居留地を作り、その後、1920年代~1930年代には、上海は中国最大の都市として発展しました。戦後、現在もその時代の古き良き思い出が残るレトロなスポットが実は、上海にはまだまだ数多く残っています。今回はそんな、ちょっとノスタルジックな雰囲気が香る上海をご紹介します。

フランスの香り漂うお洒落発信スポット「新天地」

新天地と書いてシンティエンディーと呼ぶこのエリアは、かつてはフランス租界として栄えた場所。その為洋風の建物も多いのですが、注目して欲しいのが、当時、中国人が住まいとして利用していた「石庫門(シークーメン)」と呼ばれる長屋風の民家。租界の西洋風な雰囲気を損なわないようにと、西洋風の建物にもマッチするように西洋建築を取り入れながら、中国人の生活スタイルにあわせて中国伝統のアーキテクトスタイルも取り入れた上海の租界ならではの建物です。長屋の間には、大きな石門をくぐると沢山の路地が迷路のようにあるのもこの「石庫門(シークーメン)」の特長の一つ。戦後、租界から外国人が撤退してからは、この建物は住居として使用されていましたが、めまぐるしく変動する都市開発からこの古き良き建物、エリアを残そうという目的で2001年に商業都市として生まれ変わったのが新天地です。今では、この「石庫門(シークーメン)」は、レストラン、ホテル、雑貨店など商業スポットとしてリニューアル。

建築物としてさらに「石庫門(シークーメン)」に興味がある方は、当時の庶民の生活スタイルを再現した「石库门屋里厢博物馆」に足を運んでみましょう。租界当時の住居の中を見学する事ができますよ。新天地には、様々なお店がありますが、東平路にある「Zen café」は、伝統的な中国デザインをモダンに取り入れたオリジナル食器を1階で販売し、2階は、カフェスペースになっているショッピングもお買いものも楽しめてしまうお店。もちろんカフェでサーブされるメニューや飲み物は全てお店のオリジナル食器を利用。食器好きの女子にはたまらないショップですよね。

休憩カフェとして意外に人気なのが、新天地の北側の入り口近く、タクシー乗り場のすぐ前にある日本でもお馴染みのスターバックス。テラス席も多く落ち着くお洒落なインテリアに加えて、店員さんもみな親切ということで、チェーン店ながら意外に人気が高いカフェです。さらに上海ならではの洗礼されたシノワズリインテリアでティータイムをしたいという方におススメしたいのが、人気のセレクトショップ「上海灘(シャンハイタン)」がプロデュースするカフェ「上海灘(シャンハイタン)カフェ」。お茶やスイーツをいただくだけではなく、店内では、モダンチャイニーズ料理やお酒もいただけるので、お食事で利用してもよさそうです。その他、新天地は、台湾で人気の本格的ジャズバー「Brown Sugar」、イタリア人シェフが腕を振るう「VA BENE」、新天地では知らない人はいない高級フレンチレストラン「T8」など様々な国のハイスタンダートな料理を味わう事が出来る上海きっての美食スポットの1つです。

小説家の魯迅のお墓がある「魯迅公園」

中国の偉大な文学者の魯迅にちなんで名づけられたという「魯迅公園」。都心から離れている為にあまりガイドブックでも大きくは取り上げられない公園ですが、この公園実はすでに100年もの歴史が在る上海の中でも由緒正しい大型公園の一つです。大きな森や池もあり公園を一周する所要時間は、約1時間。公園内に食堂やマクドナルドなどのファーストフード店もある他、公園内にある池ではボートも乗れる他、子ども用のミニ遊園地もあり、家族で来てものんびりした時間を過ごせることでしょう。2014年に公園を改装したばかりなので、公園内の施設もとてもキレイなのもうれしい!この公園のメインスポットといえば、公園の東側にある魯迅が生前愛用していた生活用品や、直筆の原稿や書画を展示している魯迅記念館。実は日本に留学していたこともあるという魯迅。生前魯迅と親交が深かった内山完造がかつて上海で経営していた「内山書店」を再現した書店が記念館2階にあり、魯迅に関連した書籍を実際に購入する事ができます。ちなみに、この魯迅記念館、入場料は無料です!!

文豪が愛した遠い昔にタイムスリップ

魯迅公園周辺、虹口区は、かつて共同租界の一部だった日本人居住区がありました。1900年初頭には、なんと10万人以上の日本人がこの地に住んでいたともいわれています。そして、日本の窮屈さを感じその当時上海に飛び出した、文化人も多く住んでいました。現在この地には、戦前の当時の面影を残すスポットが数多く残り、当時の面影を感じることができます。たとえば、当時この界隈に暮らしていた文化人の銅像が点在している多倫路文化街。洋館風の建築物と1階は店舗、2,3階は住居になった所々に木材を使ったベランダなどがあり、所々でレトロな日本テーストを感じられる建物が並んでいます。また、内山完造がオーナーであった「内山書店」は、現在中国工商銀行がある位置にありました。この建物の2階は、現在記念館になっており当時の資料などを無料で一般公開しています。(土日休館)。

上海では、外国租界当時に建てられた数々建築物は、文化財として保護されていますが、ホテルやレストランなど商業用施設にリノベーションされている場所も多いので当時の面影を残すスポットでゆっくり時間を過ごす事も可能です。上海ならではの、中国、日本そして西洋の魅力がたっぷり混ざったコスモポリタンなノスタルジックタイムを十分にお楽しみください。

レインボーホテル/上海虹橋賓館...上海虹橋国際空港から約7キロ、車で約15分です。最寄り駅へは約徒歩約10分、ショッピングスポットやビジネス街が徒歩圏内にあり、ショッピングやビジネス、また、観光の拠点にも便利なロケーションに位置しています。ホテル内には、2軒のレストランが併設されており、中国料理や、西洋料理などの多彩なメニューが楽しめます。客室は、全640室。スーペリア、デラックス、エグゼクティブ、スイートタイプの客室カテゴリーがあり、いずれも落ち着いたベージュ系のあたたかみのある色あいのモダンな内装で、快適にリラックスした滞在ができるでしょう。

ハワードジョンソンプラザホテル/上海古象大酒店...上海の中心に位置し、地下鉄「人民広場」駅から徒歩約3分、南京路歩行者天国を見下ろすように建つ、交通至便、素晴らしいロケーションのホテルです。客室は赤茶とベージュ系で、落ち着いた雰囲気の高級感のある内装で統一されています。客室内には、エアコン、デスク、ランプ、ミニバー/ミニ冷蔵庫、お茶セット、セーフティボックス、シッティングエリア、電話機、テレビ、バスルームなどが完備されています。

グランド メルキュール 虹橋 上海/上海虹橋美爵酒店...虹橋(ホンチャオ)国際空港から車で10分、浦東国際空港からは、車で約45分、地下鉄駅からも近く、ホテル周辺にはショッピングモールや、オフィスビル、上海マート、コンベンションセンターなどがあり、観光、ビジネスに便利なロケーションです。。客室は、落ち着いたブラウン系の内装で上品な印象です。客室内には、キッチン/ミニキッチンが完備されており、長期滞在やファミリーにも好評です。

レイフォント シャンハイ ホテル&アパートメント/上海瑞峰公寓酒店...虹橋空港に近い、公園に囲まれたエリアにあり、上品な装飾を施した、豪華で現代的な部屋が揃っています。延安路、中心街からわずか数分で、商業地区にも近く、ショッピング、ナイトライフ、上海の観光を楽しむのに便利です。施設、設備も充実しています。

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